【所長のコラム】/鏡森定信

冬季こそ温浴・中温サウナで心血管トレーニングとうつ予防を!

 この時節は何かと運動不足になる条件が多い。それに伴い心血管系も不活発となり、体重も増加し心血管系に負担をもたらすことも多い。また、日照時間の短縮も加わってうつにも陥りやすい。
わが国で提唱され、国際的にもWaon therapy として循環器の専門書にも出てくる、中温(60℃)サウナ15分浴は、軽症から中等度の慢性心不全や下肢の閉鎖性動脈硬化症の治療(健康保険適用)に効果を上げている。その要は、深部体温を1℃以上上げることにある。
簡易的に舌下温で確認できるし、自覚的には額に汗が出始めれば大方それに達している。これは身体への熱刺激の全身のトレーニングなので、その後30分の安静と200~300CC の水分補給が回復に必要である。入浴して行うときは、41℃で10分程度が目安となる。
この場合、水圧が加わるので心血管系にもう一つ負荷をかけたトレーニングとなる。その負荷が過重になる人もいるので、入浴時間や半身浴などの工夫が必要になる。サウナではこの圧負荷がない。但し、熱気100℃のそれはリスクの面から一般的にはお奨めできない。
このような熱刺激により免疫にも関わるヒートショック蛋白がその後数日継続することや脳内抗うつホルモン分泌につながり軽症から中等症のうつにも効くことが報告されている。冬季はうつ傾向にもなりやすいので、心血管系そしてメンタルのトレーニングとして週に1~2回はこのような入浴法を楽しんで欲しいと願っている。

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