【所長コラム】鏡森定信

健康経営と賃金体系

日本の労働力給(人に払う)にアメリカの成果給(仕事に払う)を取り入れつつ、我が国の賃金体系をリードした楠田 丘氏の著書に出会った。最近は、アメリカの成果主義も変わってきていて、目先の成果を見るだけでなく、その社員が会社にどう貢献したかを長い目で見ていこうという流れになっているという。氏は言う、「従来の日本企業の賃金システム、例えば定期昇給は賃金の基本中の基本で、安定した日常生活を送りつつ仕事ができる。定昇と年齢給の上に能力や行動があって初めて、人は成果を出せる。定昇と年齢給を否定しておいて社員に成果を出すよう求めたところで、うまくいくはずがない」。
さらに「人は誰も、自分で目標を立てると、どこまでも責任を持ってやろうという気になるが、上司から一方的に押しつけられると心配になって、挑戦的なやる気が失せるものである。現在、成果主義を導入した企業は、上司が強いるような目標管理制度をやっているケースが少なくない。まずは、そのあたりから見直すべきだ。」と指摘している。
高齢、高ストレスまた低成長社会を反映してか、「健康経営」なるものが主張されているそれには賃金体系からのアプローチも必要であろう。

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