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産業保健Q&A(回答)

Q:熱中症の対策について教えて下さい。
【回答者】富山産業保健推進センター相談員 稲寺 秀邦
回答
熱中症とは熱に中(あた)ることによっておこる健康障害のことです。重症になると死にいたる場合もあります。職場だけではなく、スポーツの最中や家の中でもおこることがありますので、一般的な知識は、全ての方が理解しておくべき事項です。

熱中症は、梅雨あけの、身体が暑さになれていない頃に起こりやすく、何よりも予防することが大切です。早めの水分・塩分補給(スポーツドリンクまたはお茶と梅干・塩コンブなどの組み合わせ)と十分な休息、発生した場合のすばやい対処が重要です。特に、普段と比べて意識状態がおかしい、体温が高いという場合は救急処置が必要です。

熱中症のなりやすさは、気温や湿度だけで決まるのではなく、熱の輻射や風の程度によっても影響を受けます。このためこれらを総合して評価するための熱中症指標計(WBGT計)が市販されています。デジタル式で、作業環境下でボタンを押すだけで数字が現れてきます。作業の程度(軽作業、中作業、重作業等)により、熱中症危険の目安となる数字が異なります。これらの数字を超えた場合は、熱中症発症の危険性が高いものと判断して、十分な対策をとった上で作業に入る必要があります。


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