HOME > 最新情報

最新情報

最新ニュース

2018.12.26
労災疾病等医学研究普及サイトのご案内
●「糖尿病の両立支援」
●「メタボローム」
******************
 当機構では労働災害の発生状況や行政のニーズを踏まえ、労災補償政策上重要なテーマや新たな政策課題について、時宜に応じた研究に取り組んでおり、現在は、労災疾病等医学研究として9テーマの研究を実施しているところです。
 今回はその中で、「糖尿病の両立支援」、「メタボローム」についてご紹介します。

******************

●「糖尿病の両立支援」
 就労している糖尿病患者へのアンケート調査結果では、糖尿病であることで約半数の方が就労上困っていることがあると回答しています。具体的な内容としては、「仕事で食事時間が不規則」になるとの訴えが22%と最も多く、「宴会や接待に出にくい」との意見も8.6%となっています。また、意識障害などを起こす可能性のある「低血糖」の問題は7.4%、「インスリン等を打ちにくい」が6.3%。その他、糖尿病の症状である「トイレが近い」が10.5%、合併症の影響による「視力低下」が8.5%となっています。

 糖尿病の両立支援の研究報告についてはこちら
 糖尿病の両立支援の研究結果についてはこちら


******************
●「メタボローム」
 「メタボローム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 「メタボリック」ではありません。
 「メタボローム」とは細胞内代謝によって作られた低分子化学物質の総体を指す呼称で、核酸(DNA)やたんぱく質のほか、糖・有機酸・アミノ酸など数千種に及びます。このメタボロームを解析することで、さまざまな疾患の発症を予測できる可能性があると考えられています。

 〓過重労働・ストレス下における心疾患イベントを予測する因子
メタボローム解析を行うことにより、過労死の要因となっている「心臓疾患」発症に至る予測因子、関係因子となりうる定量的マーカーの推測・同定を行い、労働者の過労死予防につなげることを目的とした研究です。

 〓早期慢性膵炎の疾患概念の研究と新規診断法の開発
メタボローム解析を行うことにより、勤労男性に発生率の高い早期慢性膵炎の疾患概念を明らかして早期診断法の開発を行うとともに、早期慢性膵炎と職場ストレス等との関連について検討する研究です。

 「メタボローム(労働者の健康支援)」ついてはこちら

ページの先頭へ戻る